教えて!環境博士:第一工場ごみ処理施設のこと
2020年05月26日
- 第一工場ごみ処理施設には、どこのごみがくるの?
- ごみの量は一日どのくらい?
- 運ばれたごみの重さはどうやってはかるの?
- ごみがたくさん集まると、においはないの?
- 一日でどれだけのごみを燃やすことができるの?
- ごみを燃やす温度は何度ぐらいあるの?
- どうやって電気をつくるの?
- どれぐらいの電気をつくることができるの?
- 工場でつくった電気はどうしてるの?
- ごみを燃やしたあとの灰はどうなるの?
- 煙突から出る排ガスで空気は汚れないの?
- 無料の展望台があるって本当?だれでも行けるの?
第一工場ごみ処理施設には、どこのごみがくるの?
第一工場ごみ処理施設には、越谷市、三郷市、吉川市、そして松伏町の3市1町からでた「燃えるごみ」が運ばれてくるんじゃよ。
ごみの量は一日どのくらい?
第一工場ごみ処理施設に運ばれてくるごみは、令和元年度で一日平均で約543トンあったんじゃよ!
これはごみしゅうしゅう車で266台分にもなるんじゃ。
プラットフォーム
運ばれたごみの重さはどうやってはかるの?
大きなはかりがあって、ごみを積んだ車ごとはかりに乗ってから、重さをはかるのじゃ。
ごみを降ろしたあとに、もう一度、車の重さをはかると、ごみの重さがわかるんじゃよ。
ごみ計量機
ごみがたくさん集まると、においはないの?
ごみをためておく「ごみピット」に、におう空気がたまるんじゃが、この空気は、ごみといっしょに焼却炉に送り込むので、においがほとんどもれずにすむんじゃよ。
ごみピット
一日でどれだけのごみを燃やすことができるの?
第一工場ごみ処理施設には、一日に200トン燃やすことができる焼却炉が4つあり、合わせて一日で800トンものごみを燃やすことができるのじゃ。
ごみを燃やす温度は何度ぐらいあるの?
焼却炉内の温度は、850度から最高で1,000度にもなるんじゃ。そのため、ダイオキシンも出にくくなって安全になるのじゃ。排ガスの中の細かいすすやダイオキシン類は、「ろ過式集じん器」できれいに取り除いているんじゃよ。
どうやって電気をつくるの?
ごみを燃やす焼却炉の中には、水が通るパイプがたくさんあるんじゃ。
この水を焼却炉の熱で蒸気にして、それで蒸気タービンを回して電気をつくっておるんじゃよ。
焼却炉内パイプ
蒸気タービン発電機
どれぐらいの電気をつくることができるの?
最大で、24,000キロワットの電気がつくれるんじゃ。
これはみんなの家で使う電気の量になおすと、約7万世帯分になるのじゃ。
工場でつくった電気はどうしてるの?
工場内で使う電気はすべて工場でつくった電気でまかなっておるのじゃ。さらに、余った電気は小売電気事業者(電力会社)に売って、君たちの家庭にも送られているんじゃよ。第一工場ごみ処理施設は「発電所」でもあるんじゃ。
ごみを燃やしたあとの灰はどうなるの?
ごみを燃やしてできた灰は、民間処分場へ運搬して埋立処分を行うほか、焼成処理(しょうせいしょり)によって「人工砂」にするのじゃ。「人工砂」は道路の路盤材や点字ブロックなどに生まれ変わるんじゃよ。埋立処分や灰のリサイクルを行うことで適正かつ安全に搬出処分(はんしゅつしょぶん)をしているんじゃ。
煙突から出る排ガスで空気は汚れないの?
ごみを燃やして出た排ガスは、排ガス処理設備(バグフィルター)できれいな空気にしたあと、煙突から出しておるんじゃよ。空気を汚してはいけないからのう。
バグフィルター